要介護度状態像
要介護度 要支援 介護度1 介護度2 介護度3 介護度4 介護度5
心身の状態像 食事、排泄、着脱のいずれも概ね自立しているが、生活管理能力が低下する等のため時々支援を要する。 食事、排泄、着脱のいずれも概ね自立しているが、一部介助、支援を要する。 食事、着脱はなんとか自分でできるが、排泄は介護者の一部の介助を要する。 食事、排泄、着脱のいずれも介護者の一部介助を要する。 身体状態は様々であるが、重度の認知症症状を呈しており、食事、排泄、着脱のいずれにも介護者の全面的な介助を要する。 寝返りをうつことができない寝たきりの状態 であり、食事、排泄、着脱のいずれにも介護者の全面的な介助を要し、1日中ベッドの上で過ごす。
寝返り 自分でできる 自分でできる 自分でできる 自分でできる 自分でできる 自分ではできない
排泄 概ね自分でできる なんとか自分でできる 一部介助を要する 一部介助を要する 介助を要する 介助を要する
着脱 概ね自分でできる なんとか自分でできる なんとか自分でできる 一部介助を要する 介助を要する 介助を要する
給食 概ね自分でできる なんとか自分でできる なんとか自分でできる なんとか自分でできる 介助を要する 介助を要する
入浴 概ね自分でできる 一部介助を要する 一部介助を要する 一部介助を要する 介助を要する 介助を要する
調理 時々支援を要する 一部支援を要する 一部支援を要する 困難 困難 困難
掃除 時々支援を要する 一部支援を要する 一部支援を要する 困難 困難 困難
日常生活自立度判定基準との関連性 J,A1を中心とした状態 A1、A2を中心とした状態 A1、A2、B1を中心とした状態 B1、B2、C1を中心とした状態 状態は様々である   (A1~C1) C2を中心とした状態
なし、あるいは認知症状態のⅠ なし、あるいは認知症状態のⅠ、Ⅱ 約7割の人が認知症状態でありⅡ、Ⅲが中心 認知症状態は様々である(なし~Ⅲ) ほとんどが認知症状態であり、Ⅲ、Ⅳが中心 認知症状態は様々である
なし ~Ⅳ )
生活自立 ランクJ 何らかの障害を有するが、日常生活はほぼ自立しており独力で外出する。
1.交通機関を利用して外出する。
2.隣近所へなら外出する。
 
準寝たきりランクA 屋内での生活は概ね自立しているが、介助なしには外出しない。
1.介助により外出し、日中はほとんどベッドから離れて生活する。
2.外出の頻度が少なく、日中も寝たり起きたりの生活をしている。
 
寝たきり ランクB 屋内での生活は何らかの介助を要し、日中もベッド上での生活が主体であるが、座位を保つ。
1.車椅子に移乗し、食事、排泄はベッドから離れて行う。
2.介助により車椅子に移乗する。
 
ランクC 日中ベッドで過ごし、排泄、食事、着替えにおいて介助を要する。
1.自力で寝返りをうつ
2.自力で寝返りも打たない。
 

認知症者を介護する際の労力の度合いを示した生活自立度の9段階指標
ランクⅠ 認知症状はあるが、日常生活は家庭内でも社会的にもほぼ自立している。
ランクⅡ 日常生活に支障をきたす行動や意思疎通の困難は多少あるが、誰か見守る人がいれば自立できる。
ランクⅡa 屋外で上記Ⅱの状態があるとともに、道に迷う、買い物や金銭管理にミスが出る。
ランクⅡb 家の中でも上記Ⅱの状態があるとともに、薬の管理ができない、訪問者の対応ができない。
ランクⅢ 日常生活に支障をきたす行動、困難な意志疎通などの症状で、介護を要する。
ランクⅢa おもに日中に上記Ⅲの状態のであるとともに、食事・トイレ・着替えがうまくできない、物を口に入れる、徘徊や失禁、奇声。
ランクⅢb おもに夜間に上記Ⅲの状態のであり、症状はⅢaと同じ。
ランクⅣ 日常生活に支障をきたす行動が頻繁で、意思疎通が難しく、常に介護を要すし、症状はⅢと同じ。
ランクM 著しい精神症状や重い身体疾患があり、専門医療を要する。せん妄や興奮、それらに起因する問題行動、等。